• 20代PTOTのためのスキルアップセミナー

ここ最近『結果を出す』という言葉に違和感を持っている、drawer代表の柳田(@ksk_drawer)です。

 

恥ずかしながら若い頃の僕は、『臨床家なら結果を出してナンボ』などと生意気なことを偉そうに何の疑いもなく言っていました。

でも、様々なフィールドでの臨床を経験してきて、自分がいままで出してきたものは『結果』ではなく、『ただの変化』に過ぎなかったのではないかと感じるようになってきました。

 

そこで今回のブログでは『結果を出すとはどういうことなのか?』について、自分の頭の中を整理しながら現在の考えを文章にまとめてみたいと思います。

 

『結果』と『変化』の違い

まず『結果』と『変化』の言葉の違いを理解するためにも、それぞれの言葉がどのように成り立っているのかをみてみましょう。

 

①結果:【果実が身を結ぶこと】

②変化:【物事の状態・位置・形といった特徴や性質が、変わること】

 

この言葉の違いを理解した上で、以下の質問に答えてみてください。

 

質問①

『◯◯アプローチを行なって、歩行時の膝の痛みが軽減した』

これは『結果』or『変化』どちらでしょうか⁇

質問②

『膝の痛みがなくなったため、旅行に行くことができた』

これは『結果』or『変化』どちらでしょうか⁇

 

僕の答えは質問①が『変化』で、質問②が『結果』です。

 

質問①の場合は膝の痛みが減っただけで、その人の生活は何も変わっていません。

 

一方、質問②場合は痛みが減った結果、今まで行けなかった旅行に行くことができるようになっています。

 

このように相手のニーズを把握した上で、相手の望む成果を出せたときに初めて『結果を出せた』ということができると僕は思うんです。

 

相手のニーズを達成することなく目の前の症状や訴えを軽減するだけでは、所詮『変化』しか出せていないと思います。

 

変化を結果にするためには徒手的なアプローチの他に、自主トレ指導や行動変容を促すための適切な声かけなど様々な要素が求められます。

 

だから、『結果は出すものではなく出るもの』なんだと思います。

 

その人のニーズに合わせて、必要な時に必要なことを必要なだけ提供する。

 

それが適切にできると、相手の求める結果はおのずと出るんだと思います。

 

『変化』しか出せていなかった過去の自分

そう考えると本当の意味で『結果を出す』というはとても難しく、気軽に口にすることができなくなります。

 

自分が過去に関わってきた患者さんや利用者さんの中で、『結果を出せた』と胸を張って言える人がいるかどうか。。。

 

恥ずかしい話、自信がないのです。。。。

 

当時は『結果を出せた!』と思っていましたが、今になって振り返ると『変化を出しただけ』のように思うのです。

 

特にデイサービスや訪問リハなど地域での在宅リハに関わってからは、『結果』を出すことの難しさを肌で実感しています。

 

いつも『変化』しか出せていない自分に歯がゆさを感じながら、『結果』につなげるためにはどうしたらいいのか?を考える日々です。

 

『変化』を出せる技術も必要

ただそうはいっても、セラピストにとって『変化』を出すスキルを磨くことは大切だと思います。

 

僕がdrawerセミナーで教えているのも、所詮は身体の変化を出すための知識であり技術。きっかけにすぎません。

 

大切なのは『変化』を出せる技術を使って、どうやって相手の求めるニーズを達成していくか。

 

つまり、セラピストの持つ技術は相手のニーズに応えるための『手段』であって『方法』ではないということです。

 

だから、技術を使う側の器の大きさが求められるんです。

 

正しく技術を使えば相手の生活を豊かな方向に導ける武器になるし、誤って使えば相手を傷つける凶器にもなりうる。

 

僕が若いセラピストに向けて講演するときは技術だけでなく、こういった『あり方』の部分まで伝えていく必要があると最近では強く感じています。

 

伝える側にいるものの責任として。

 

まとめ

ここまで文章を読んできて、皆さんはどのようなことを考えたでしょうか??

 

いろいろな意見や考え方があると思いますが、現時点では僕は上記に述べてきたような考え方を持っています。

 

だから、来年には考えが変わっているかもしれません(笑)

 

ただ、若いセラピストが『ただの変化』を『結果を出せた』などと勘違いをしてSNS等で投稿しているのを度々見かけていたので、危機感を覚えこのようなブログを書いてみました。

 

理学療法士や作業療法士はリハビリテーションの専門家として国から認められた専門家なのだから『変化』を出すことに満足せず、しっかり『結果』を出しましょうよ。

 

このブログを読んだ読者の皆さんが、自分の臨床を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

 

自戒を込めて。


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drawer代表 けーすけ

drawerの代表を務める理学療法士。20代PTOTのスキルアップを、本気で応援したいと思い活動しています!各種SNSもやっていますので、是非フォローお願いします☆★