どーも、drawer代表の柳田(@ksk_drawer)です!
drawerの代表を務める、理学療法士。
1〜3年目のPT/OTを対象にした、実技セミナーを開催!!
セミナーを通して、『仕事の楽しさ』や『セラピストの可能性』を伝えています☆★— 柳田 恵佑 / drawer代表 (@ksk_drawer) 2018年7月22日
<ジブン棚卸しシリーズ>
僕はPTの学生時代を、埼玉県の南西部に位置する毛呂山町で過ごした。最寄駅はJR八高線の毛呂駅で、1時間に2〜3本しか電車がこない、【THE田舎にある小さな駅】である。
そこから3分程歩いたところに、突然田舎の風景とはかけ離れた別世界が現れる。そこが、埼玉医科大学の毛呂山キャンパスだ。
埼玉医科大学 毛呂山キャンパスの広大な敷地内には、大学病院や医学部棟などの大きな建物が所狭しと立ち並んでいる。そんな建物の合間をぬって奥に歩を進めたところに、僕が通った埼玉医科大学短期大学はある。
埼玉医科大学短期大学は看護学科/臨床検査学科/理学療法学科の3学科でされていて、就業年数はそれぞれ3年間。通常、4年間で学ぶことの多い内容を3年間で学ぶため、授業カリキュラムはギュッと詰め込まれており、常に勉強に追われた学生生活を過ごした。
そんな学生生活の中で、僕が最も苦労したのは【臨床実習】だった。
理学療法士になるための教育カリキュラムには必ず、【臨床実習(インターン)】が組み込まれている。各学校から1人ずつ提携先の医療機関に送り込まれ、学校の授業で学んだことを生かして実際に患者さんのリハビリテーションを担当する。
その中で、自分の考えをまとめるためにレポートを作成するのだが、当時の僕はこの部分で最も苦労した。自分の考えを口で説明することはできるのだが、文章にすると途端に手が止まって固まってしまうことが多かった。
『口で説明することはできるけど、文章が書けない状態』というのは、自分の考えを伝わる言葉に【翻訳】することができないということだ。翻訳することができないということは、十分に理解していないことと同じである。
ただ、僕はそのことを認めることができず、『分からないことを分からない』と言うことができなかった。つまり、素直になれなかったのだ。
【素直】という言葉の対義語は、なんだろうか?僕は、【頑固】であると考えている。【頑固】という言葉を辞書で調べると、『柔軟性がない/融通がきかない』などとあり、良い意味で使われることが少ない言葉である。
学生時代の僕は頑固そのもので、指摘されても素直に受け入れることができなった。学校の定期テストでは良い点数を取れていて、ある程度の知識は持っていると自負していたのも、素直になれなかった一因かもしれない。
『知識だけは持っている、頭でっかちな学生』という、一番厄介なヤツだ(笑)。
ただ、11年間理学療法士として仕事をしてきて言えるのは、『素直さは最強の武器だ』ということ。なぜならば、全ての出来事を自分の成長の糧にすることができるからである。事実、drawerで教えている若いセラピストの中で、成長スピードが速い子に共通しているのが『素直さ』である。
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』ということわざがあるが、よく言ったものだと思う。自分の頑固さゆえに、担当している患者さんの未来を暗くすることは、セラピストとして決してあってはならない。『分からないものは分からない』『出来ないものはできない』と認め、素直に教えてもらおう。それが結果的に患者さんのためになり、自分の成長にもつながる。
また、【頑固さ】というのは厄介なもので、放っておくと【汚れ】のように自分自身にこびりついて離れない。年齢や経験年数を重ねるたびに汚れは落としにくくなり、30歳以降に頑固になった汚れを落とすには相当なエネルギーが必要になる。何よりも僕自身が、こびりついた頑固な汚れを落とすのにとても苦労した。
だから、他人から『○○さんって、頑固だよね』って言われた経験のある人は、早いうちに自分を見つめ直すことをオススメする。
自分の殻を破ると生きるのが楽になり、物事が上手く回りはじめるから。
今回の記事が、PT/OTの養成校に通っている学生さんや、1〜3年目の若いセラピストの参考になれば、嬉しい。